24 Feb 2005 保健便り その12
睡眠の話(その1)
 

睡眠の話(その1)

NHKが2000年に行った国民生活時間調査によると、日本人の平均睡眠時間は7時間23分でした。計算すると、人生の約30%が睡眠で占められている事になります。今回は私たちの生活から欠かす事のできない睡眠のお話です。

睡眠を取らなくても横になって体を休めれば、肉体的な疲労は回復することは明らかです。また、成長の為に必要な成長ホルモンは、ノンレム睡眠と呼ばれる深い睡眠時に多く分泌され、新陳代謝を促して、日中の活動で疲れた身体を効率よく修復すると考えられています(「寝る子は育つ」という言葉にはちゃんと根拠があるということですね)。病気のときに休息(睡眠)をとるのも、睡眠が免疫や組織の修復に大きな役割を果たすためだと言えます。

「最低限の睡眠時間はどのぐらいか」「睡眠をとらずにいるとどうなるか」などの睡眠時間に関する問題は、明確に判明していないのが現状のようです。「睡眠をとらせない」という実験では、実際には眠らない状態を続けておくことは不可能です。誰でも経験した記憶があると思いますが、一瞬の間に眠りに落ちるマイクロスリープmicro sleepという現象がおきるためです。最近になって、睡眠不足は神経機能に障害をもたらし、記憶に悪影響を及ぼすこともわかってきています。ちなみに「寝だめ」という言葉を使う方がいらっしゃいますが、実際には「寝だめ」はできません。その日、起きてから寝るまでの精神的・肉体的状態によって、その日の睡眠は必要な時間や質を変えます。つまり、将来のことを考えて眠っても寝だめはできないということです。

次回の保健便りは10人に1人はいると言われる「不眠」のお話です。

看護師 丸元 真弓

 

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