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顎関節症(その1)
あごが痛い、口が開かないなどの症状が特徴の顎関節症。以前は、かみ合わせの治療や外科手術が治療法とされていましたが、近年は生活習慣にひそむ原因をとり除くなどのセルフケアによって、ほとんどが治る可能性があるといわれています。
顎関節症の典型的な症状は、「あごが痛い(関節痛)」「口を大きく開けられな(開口障害)」「あごを動かすと音がする(関節雑音)」「あごが疲れやすい(筋肉痛)」などです。全人口の70〜80%は顎関節症のなんらか症状をもっていることがわかっているそうです。このうち医療機関を受診するのは7〜8%。その9割が痛みを受診の動機としてあげ、結果的に3分の1は20歳代の女性が占めています。顎関節症の症状は20歳代をピークとして、その後は年齢とともに減少していくようです。
こうした傾向を見ると、顎関節症は、ある一時期は具合の悪い状態が続き治療が必要ですが、長期的に見れば自然に治っていく可能性のある病気だといえます。自然に治っていくといっても、病気になる原因が続いているかぎりは当然のことながら治りません。症状が強い場合、長期間続いている場合や再発をくり返している場合などには、やはり、医師の診察を受ける必要があります。
現在、顎関節症治療の基本となるのが症状、原因に応じたセルフケアです。歯ぎしりやくいしばりなどの生活習慣上の問題が顎関節症の発症に大きくかかわっているといわれていて、さらに、これらはいったん顎関節症がおこってしまうと長引かせて治りにくくする要因だと考えられています。眠っている間は痛みを意識しないので歯ぎしりやくいしばりを止めることができません。そのため、夜間に目が覚めたときや朝起きるとあごの痛みが・・・。
次回は顎関節症の病態とセルケアを含めた治療法について。
永山 憲市 |