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めまいの診断と治療

めまいは、2~3割の人が一生に一回以上はかかるといわれるほど多い病気です。
しかし、症状は似ていても原因は多彩です。医療全体に当てはまりますが、まずどこに問題があるか探し(きちんとした診断)、その上で問題を解決する治療にうつるのが理想的です。

めまいは、大きくは、耳が原因で起きる病気とそれ以外の病気に分けられます。
年齢や性別によってその頻度がかわります。耳の中には、三半規管(さんはんきかん)や耳石器(じせきき)という体のバランスをとる器官があります。傾向としては、耳が原因で起きるめまい(代表例は頭の位置を動かすと起きる発作的なめまいや、メニエール病など)が多くを占めます。特に、シンガポール滞在の邦人・御家族に多い年齢層では、耳関連のめまい疾患が多く見られます。
一方で、頻度は少なくなりますが、耳以外が原因で起きるめまいもあります。低血圧やホルモンバランスの不調、あるいは、ストレス等が原因のこともあります。稀に、脳や心臓の病気が隠れている場合もあります。これらは、手順を踏んだうえで、疑いがあれば検査を行います。

めまい症状が強い方や、長く続くめまいに悩まされている方は、医療機関でご相談ください。

医師 千原 康裕