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言葉が遅い?

お子さんが1ー2歳になっても、なかなか言葉が出てこなかったり、それ以降でも周りの子と比べて遅れているように感じると、心配になってきます。その場合にはどうしたらよいのでしょうか?

言葉の発達には個人差が大きいので、あまり心配し過ぎなくてよい場合も多いのですが、気になる状態が続く場合には、きちんとした診断が必要になります。乳幼児は聴こえていなければ言葉は発達しないので、まずは聴力のチェックが必要になります。
最近では出産時の「新生児聴覚スクリーニング」が普及し、重大な難聴がある場合は早期から特別な対応ができるようになりました。

しかし、産まれてしばらくしてから難聴が起きる場合や、軽度から中くらいの難聴がある場合には、スクリーニングでは検出できず、あまり気づかれないままに言葉の発達が遅れてしまうことがあります。慢性の中耳炎や難聴がないか、耳鼻科でのチェックが望まれます。

聴覚に問題がない場合、心身の発達自体や言葉の環境(母国語がはっきりしない状況など)に問題がないか、小児科等でもチェックが必要になります。心配な状況が続いたり、幼稚園や学校の先生から言葉の遅れを指摘されるような場合は、医療機関でご相談ください。

医師 千原 康裕