医師コラム

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肉離れ

筋肉のケガにはいろいろな種類があります。例えば一般的な打撲が筋肉に起こると「筋挫傷」という病名がつくことがありますが、これは強力な外力により筋肉が傷ついてしまった病態を指します。他にも、「こむら返り」は筋肉がロックされてしまった状態、「肉離れ」は筋肉が引き離されたときに起こり、これが重症になると「筋断裂」となります。
今日はこのうちの「肉離れ」について少し詳しく話をしたいと思います。

たくさんの線維から出来ている筋肉が収縮して発生するのが筋力ですが、その筋力に筋線維が負けてしまうと「肉離れ」が起こります。ジャンプやダッシュをしたときに起こりやすく、太ももやふくらはぎに多いです。患者さんはよく「ボールが当たったような」「人に蹴られたような」衝撃があったと言われますが、それほど強く急な痛みであることを表しています。
重症度はストレッチした時の痛みで大体分かるのですが、超音波を行って確認することもあります。血液の貯まりが大きい場合は、後に外科的な処置が必要になることもあり、また経過観察を長く要する場合もあるので要注意です。重症度に応じて、静、湿布、塗り薬、内服薬などが必要になりますので、たかが肉離れと思っても医療機関を受診するようにしてください。
スポーツは、痛みが取れて健側と同じくらいのストレッチ感になるまで控えることが望ましいのですが、なお本格的にスポーツに取り組んでいる方の場合には始める前にコーチとも相談してください。

医師 長谷川 典子