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小児の脊柱側弯症

脊柱側弯とは「背骨のゆがみ」のことで、小児では思春期の女子にみられる「思春期特発性側弯症」が最も多いです。(特発性とは、原因不明のことです。)日本人学校では年1回の学校健診があるので、健診で指摘されて当院に精査に来られる方がほとんどです。しかし、インター校では学校健診をやらないため、もしお子さんがインター校に通っていらっしゃるのであれば、親が時々チェックしてあげてください。チェックするポイントは以下になります。通常、痛みなどの自覚症状がないため、親がよく見てあげることはとても大事です。

1)片側の肩の方が高い。
2)片側の肩甲骨が突き出ている。
3)ウエストラインが非対称。
4)深くお辞儀をしたときに、片側の背中や腰部が隆起している。
5)胸郭が変形している。

思春期に多い特発性側弯症は、成長に伴って進行する可能性があるので、定期的な診察が必要です。重症度にもよりますが、当院ではだいたい3~6か月ごとの定期的な診察を、成長が止まるまで(男子は18歳、女子は16歳くらいまで)行っています。ほとんどの子は、経過観察のみで特に治療を必要としませんが、ごくまれに装具による治療が必要になります。

側弯かな?と疑ったら、学校健診で指摘されなくても整形外科を受診してください。

医師 長谷川 典子