医師コラム

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寝違え

朝起きたときに首の後ろや肩甲部に痛みが出ることがあり、これをいわゆる「寝違え」と言います。動かすと痛みが出る時もありますし、痛みのために首を動かせない時もあります。

機序についてはいろいろな意見がありますが検査や画像でとらえられるような変化がないのが一般的なので、正確な原因についてはいまだ議論されています。睡眠中の不自然な姿勢で一部の筋肉の血流が悪くなりしこりとなっている、前日などに不慣れなスポーツや労働をして一部の筋肉がこむら返りを起こしている、頸椎の後ろの関節の袋(関節包)に炎症がおこる、などの原因が考えられています。
いずれにしても、「外傷(けが)」ではなく「疾病(しっぺい)」です。

起床時に痛くてもほとんどの場合は数日かけて痛みが改善し治ってきます。この期間は動かすと痛いので、寝違えが起こった時には痛い方向には動かさず安静にしていましょう。医療機関で処方される湿布や塗り薬には、炎症を抑えて痛みを取る成分が含まれているので症状には効果がありますし、鎮痛消炎薬や筋弛緩薬の内服も良いと思います。
筋肉のけいれんが原因の場合には、こむら返りの治療で使う漢方薬が有効なこともあり、筋肉や筋膜に局所麻酔薬やステロイドを注射する方法が有効な場合もあります。理学療法を行うこともありますが、治療方法については治療の効果を見ながら考えていく必要がありますので、症状を起こされたならば早めの受診をおすすめします。

医師 長谷川 典子