医師コラム

性感染症(STD)5 尖圭コンジローマ
2020年3月3日
顔が動かない! ~顔面神経麻痺について~
2020年3月17日

マレット変形

野球のボールなどが指先に当たって、いわゆる「突き指」という状態になったことはありませんか?しかし、よくある突き指だと考えて放置していると実は骨折の可能性があったり腱が切れていたりすることがありますので、要注意です。ここでは、マレット変形についてお話します。

マレット変形は突き指の一種で、ボールなどが指先に当たったときに指先の骨の一部が折れたり、指を伸ばす腱が切れたりすることをいいます。症状としては、指の第一関節が腫れて痛みがあり、曲がったままになってしまい、自分で伸ばそうとしても伸ばせません。(患者さんは、指の第一関節が曲がったままですが、こちらでお手伝いすると伸ばすことが出来ます。)関節を自分では伸ばせないため、ポケットに手を入れるときに指が引っかかったり、細かい作業をするときに支障が出ます。

マレット変形には二つのタイプがあり、腱だけが切れている場合と骨折を伴っている場合に分けられます。骨折を伴っている場合、正確には骨の一部が折れて腱と一緒にはがれています。骨折を伴っているかどうかは、レントゲンを撮影して確認します。

腱が原因の場合は手術をすることが難しいため保存的治療を行います。つまり、数週間にわたり関節を伸ばしたままにする装具などを当てておきます。骨折を伴う場合は、手術が必要になることがあります。その場合は、皮膚の上からワイヤーを刺して正しい位置を保つ手術(経皮的ピンニング)を行います。

マレット変形はボールを使うスポーツにはよく見られる外傷です。突き指をしたら、早めに整形外科を受診されることをお勧めします。

医師 長谷川 典子