医師コラム

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在宅勤務時の労働環境について

新型コロナウィルス(COVID-19)の流行に伴い、在宅勤務を余儀なくされている方も多いと思います。ところで、ディスプレイ、キーボードなどにより構成されるVDT(Visual Display Terminals)機器を利用して、データの入力・検索・照合等、文章・画像等の作成・編集・修正等、プログラミング、監視等を行う作業をVDT作業といいますが、その作業環境に関しては「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」が策定されており、在宅ワーカーについても配慮することが望ましいとされています。

会社のほうからすでに通達されているかもしれませんが、このガイドラインでは、例えば以下のようなことが述べられています。

・室内は、できるだけ明暗の対照が著しくなく、かつ、まぶしさを生じさせないようにすること。
・ディスプレイを用いる場合のディスプレイ画面上における照度は500ルクス以下、書類上及びキーボード上における照度は300ルクス以上とすること。また、ディスプレイ画面の明るさ、書類及びキーボード面における明るさと周辺の明るさの差はなるべく小さくすること。
・一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に10分―15分の作業休止時間を設け、かつ、一連続作業時間内において1回―2回程度の小休止を設けること。
・作業姿勢は、椅子に深く腰をかけて背もたれに背を十分にあて、履き物の足裏全体が床に接した姿勢を基本とすること。また、十分な広さをもち、かつ、すべりにくい足台を必要に応じて備えること。
・椅子と大腿部膝側背面との間には手指が押し入る程度のゆとりがあり、大腿部に無理な圧力が加わらないようにすること。
・ディスプレイはおおむね40cm以上の視距離が確保できるようにし、この距離で見やすいように必要に応じて適切な眼鏡による矯正を行うこと。
・ディスプレイはその画面の上端が眼の高さとほぼ同じか、やや下になる高さにすることが望ましい。 
・ディスプレイに表示する文字の大きさは、小さすぎないように配慮し、文字高さが概ね3mm以上とするのが望ましい。
・携帯情報端末については、長時間のVDT作業に使用することはできる限り避けることが望ましい。
(「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて」より抜粋)

なかなか厳密に導入することは難しいかもしれませんが、あくまでガイドラインですので、可能な範囲で取り入れていただければよいと思います。ぜひご検討ください。

なお、スマートフォンをお持ちの方は、アプリ(「QUAPIX Lite」など)を導入することでスマートフォンを照度計として使用することが可能です。

また、ガイドラインの全文についてご興味のある方は、以下のリンクをご参照ください。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000184703.pdf