医師コラム

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スポーツと歯の話

スポーツをするとき「歯をくいしばって頑張れ!」などと言われた経験はありませんか?
歯の状態や噛み合わせの状態が、いろいろなスポーツをする時に関係あることがわかっています。たとえば、重たい物を持つ時は自然と歯をくいしばります。懸垂をする時なども歯をくいしばります。つまり歯をくいしばると力が出るのです。ですから、奥歯に虫歯があって噛みしめられない状態では力の必要なスポーツはうまくできないということになります。それから、上の歯と下の歯を噛み合わせた時の面積を接触面積といいますが、この面積が広ければ広いほど体のバランスもとりやすくなります。

噛みしめる力もスポーツによって様々で、わかりやすいところでは重量挙げ選手やボート選手などは噛みしめる力がすごく強くなります。以外なスポーツではライフル射撃の選手もかなり噛む力が強いようです。どのようなスポーツでも噛みしめる力は必要であり、運動能力の高い人ほど噛みしめる力が強いこともわかっています。

「噛む」という行為には、スポーツに役立つ力があるということがわかっていただけたら、毎日の食事なども、なにげに繰り返している「噛む」という行為そのものがスポーツの能力を向上させるポイントでもあるといっても良いと思います。

小さいころに母親や先生に「よく噛んで、味わって食べなさい」といわれた方もいると思いますが、これは歯や口の健康だけではなく、筋肉やスポーツの上達、脳の発達にも重要だったんですね。

歯科医師 伊藤 明雄