医師コラム

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ピント調節

本やスマホをみるときにピントが合うまで時間がかかったり、手元から離して見るようになったりしませんか?40代にさしかかると、もともと眼が健康で眼鏡要らずだった方も自覚することがあると思います。これがエイジングに伴う調節力の低下、「老眼(シニアアイ)」です。
眼の筋肉は、遠く(無限遠)を見ている時がリラックス(弛緩)していて、近くにピントを合わせる時に緊張しています。腕の筋トレでダンベルを用いて、腕を曲げるのと同じイメージです。
正視や遠視の方は、40歳前後で本やスマホをよく見る距離(33cm)までピントを合わせる筋力が限界になってきます。一方、近視の人は老眼にならないのでは?と言われる方がいますが、老眼を自覚する年齢が遅くなるだけで、調節力は徐々に低下しています。対策としては、パソコンやスマホを見ている時は、眼の筋力が緊張しているのだ、ということを時々思い出し、30分に1回はピントずらし(時々遠くを見る)をしたり、パソコンの文字を大きくしたりすると、眼を楽にすることができます。また、遠視や正視の方は、眼鏡を用いた方が眼の筋肉は過度に緊張せずにすみます。近視の方は、度数を1から2段階落としてあげると、楽にみることができます。
もう1点注目していただきたいのが、お子様のケース。一生の中で一番調整力が豊富なのが7~8歳と言われています。大人は本を10cmの距離で読んだ場合、10分もしないうちに眼に疲れを感じたり、眼のあたりが痛くなったりしますが、子供は平気です。数時間見続けることができる筋力もあり、本やゲームなどを近くの距離でやり続けた結果、筋肉の伸び縮みがうまくできなくなり遠くが見えづらくなる、これが近視の始まりです。眼の筋力、調節力(ピント合わせのチカラ)を気にして、眼をいたわる生活をしてみて下さい。

医師 岡野 喜一朗