医師コラム

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プールが原因の肌荒れ

毎日蒸し暑いシンガポールでは大人も子供もプールに入る機会が多いですよね。しかし不特定多数の人が利用するプールの水は決して清潔とは言えません。特に屋外のプールでは雨水や木の葉や虫なども混入するため、定期的に清掃されていても雑菌が繁殖しやすい状況です。そのためほとんどのプールでは殺菌目的で塩素を溶かしてありますが、実はこの塩素が皮膚の乾燥や様々な肌トラブルを引き起こす原因になることがあります。
人間の皮膚の表面は弱酸性の皮脂膜により潤いが保たれていますが、残留塩素を含むプールの水はタンパク質を融解するアルカリ性です。アルカリ性の残留塩素により皮膚表面のバリア機能が破壊されると乾燥しやすくなったり湿疹やニキビが治りにくくなる可能性があります。また湿疹を引っかいたところから細菌感染を生じ、いわゆる「とびひ」に発展する恐れもあります。
プールで泳ぐことは南国ならではの楽しみのひとつでもありますが、楽しく泳いだ後は早めにシャワーで汚れや塩素を洗い流し、保湿効果のあるクリームや乳液などでしっかり潤いを与えましょう。強いかゆみや痛みが生じた場合は皮膚科医にご相談ください。

医師 大木 理香