医師コラム

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水虫の薬の塗り方

水虫を確実に治すためには塗り薬を「必要な範囲」に「必要な量」を「適切なタイミング」で塗布しなければなりません。
世間で水虫が治らないと思われているのは、これらのいずれかが守られていないからなのです。
まず「必要な範囲」ですが、症状があるのがたとえ一部であっても、足底、趾間、趾背、足縁、アキレス腱部まで、両足に塗布してください。これらは足の裏の皮膚(うぶ毛が生えていない部分)なのです。これにより上部は、うぶ毛のある普通の皮膚になります。水虫菌は足の裏の皮膚が大好きなので、足底を越えて周囲にまで拡大する可能性があります。
次に「必要な量」ですが、上記の足底、趾間、趾背、足縁、アキレス腱部まで両足に外用するとして必要な量はどれくらいでしょうか?これを考えるには、最近よく取り上げられるfinger-tip unit(FTU)の概念で考えるとわかりやすいです。1FTUは外用薬を人差し指の先端から第一関節まで押し出した量で、およそ0.5gであり、手のひら二枚分の面積を塗るのに必要な量です。両方の足底、趾間、趾背、足縁、アキレス腱部全部で2FTUと考えられ、1gになります。
最後に「適切なタイミング」です。いつ塗るのが最善でしょうか。
正解は、入浴後です。入浴後は汚れや前日の外用薬が除去されています。その上、角層の湿度と温度が高いため、外用薬が浸透しやすくなっています。角層は角層の水分量と温度が高いほど、外用薬が透過するのです。

まとめると、正しい外用は以下のようになります。「塗り薬は毎日入浴後に足の水分を趾間までよくふき取ってから塗布する。チューブの薬を人差し指の第一関節まで押し出して、一方の足の足底、趾間、趾背、足縁、アキレス腱部まで全体に塗る。もう一度同じ量の薬を押し出して、反対の足の同じ範囲に塗る。たとえ症状がなくても毎日両足に塗布する」

医師 大月 亜希子