医師コラム

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伝染性軟属腫(水いぼ)

伝染性軟属腫とは、ポックスウィルス科に属する伝染性軟属腫ウィルスによる皮膚の感染症で、主に幼児、学童が罹患します。半年から約2年で免疫が成立して自然治癒するCOMMON DISEASEで、皮膚が触れ合うことや、プールにおけるタオルやビート板を介して感染すると考えられています。潜伏期間は14ー50日です。

成人では、まれに子供から感染して発症する以外に、性感染症として外陰部に生じたり、免疫不全の患者さんにみられることもあります。

個疹は皮膚色の2ー10mm大のドーム上の小結節で、軽度の光沢を伴い水っぽく見えるため、「みずいぼ」とよばれています。大きくなったものでは中心が陥凹しています。小児の体幹や四肢、下腹部、大腿内側などによくできます。

治療は、鑷子を用いて摘除するのがもっとも確実です。痛みを伴うため、当院では麻酔クリームを用いて表面麻酔をしてから摘除します。治療せずに自然治癒を待つという選択枝もありますが、感染源や湿疹の悪化因子にもなりえるため、治療することが多いようです。日本臨牀皮膚科医会のアンケート調査では、83.4%の皮膚科医は治療をしたほうがよいと回答しています。現実には、個々の症例における重症度、社会的背景(保育施設への登園、プール、水遊びなど)、本人や保護者の治療希望などをふまえて、治療するかを判断します。

ドライスキンやアトピー性皮膚炎のように、皮膚のバリア機能が低下している状態で罹患しやすいので、予防には普段からのスキンケアが大切です。

 

医師 大月亜希子