医師コラム

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こどもの皮膚

こどもの皮膚は、性ホルモンの分泌が始まる思春期までは皮脂の分泌量は低く、表面は乾燥しています。そのため、皮膚からの水分蒸発量が多いと報告されています。つまり、小児の皮膚のバリア機能は、大人に比べて弱いため、保湿がとても大切です。

シンガポールは常夏ですが、こどもの皮膚は夏でも皮脂はほとんど分泌されず、しかし、水分蒸発量は多いので乾燥しやすいため、むしろ保湿が大切になります。
また、あせもができても保湿を禁止する必要はありません。保湿によって汗の線の出口がふさがったり、あせもになりやすくなったりすることはありません。汗をかいたら、早めに水で絞ったタオルで汗を拭いてあげることが、あせも予防として大切です。
乳幼児は特に、皮膚に唾液や食べ物、汚れなどが付着しやすいので、これを取り除いた後はそのままにせず、保湿することが大切です。
それでは、保湿剤は1日何回ぬればよいでしょうか?
多くの方は、入浴後に塗ると思いますが、いくつかの報告で、入浴直後と30分後に保湿剤を塗ってその保湿効果が比較されており、有意な差は認められていません。このことは、乾燥に対するスキンケアでは、入浴により得られた水分を保持するより、24時間を通して体内から蒸散される水を保持するほうが保湿にとって大切であることが示唆されています。そのため、入浴直後にあわてて塗る必要はありません。むしろ塗る回数が大切で、少なくとも1日2回以上塗ることで効果は高まると考えられます。

医師 大月亜希子