ラッフルズ ジャパニーズクリニック
 

HOME病院の概要アクセス診療時間医師の紹介ニュースレター各種書類手続きリャンコートお問い合わせリンク
内科産科婦人科歯科カウンセリングアロマセラピー漢方健康診断予防接種

メールマガジン登録/削除画面へ 
 
19 Jul 2007 予防接種について その25(Dr大西)
BCGとツベルクリン反応
日本は他の先進国に比べ結核患者が多く、乳幼児、および小学1年生、中学1年生を対象にツベルクリン反応、BCGを施行してきました。しかし、2005年4月からは生後6ヶ月までの定期接種時には、ツベルクリン反応検査を行なわずに直接BCGを接種することになりました。生後6ヶ月以後の乳幼児にたいしてはツベルクリン反応検査を行なってからBCGを接種するのが一般的です。シンガポールでは生下時すぐにツベルクリン反応は行わずBCG接種します。

ツベルクリン反応は結核菌に感作されているかどうか(結核にかかったりBCGを接種して、結核菌に対する細胞性免疫があるかどうか)を調べる検査です。感作されていなければ陰性、されていれば陽性となります。現に結核感染がある場合は強く感作されているので、強陽性になることが多いのです。

BCGは結核菌に対するワクチンで、乳幼児に対する結核性髄膜炎、肺結核の予防に有効であることは世界的に明らかになっています。一方、再接種についてですが、初回接種の効果減弱を補強する目的で行われていました。ところがこれについては有効性が科学的に証明されていないのです。一般にBCGの効果は、15年と言われています。したがって、初回がきちんと行われていれば、少なくとも小学生の再接種は必要ないようです。中学生の再接種については、専門家の意見のなかには、必要との見方もないわけではありません。廃止となった理由はもう一つあります。日本では集団接種がひろく行われているために、もしも結核感染が疑われ、ツベルクリン反応を行って結果が陽性となった場合に、それがBCG接種による陽性なのか真の感染による陽性なのかが判別困難なのです。廃止となれば、判別が今より容易になります。

ツベルクリン反応は、感作されたばかりの時には強い反応が出ます。そして時間とともに反応は鈍くなっていきますが、その後ツベルクリン反応を行うと免疫が呼び起こされ、それ以降はしばらく、再びより強く反応するようになります。ですから、ツベルクリン反応を行っていると、先ほどのBCG同様に、万が一結核の疑いがもたれた場合の判断に影響するのです。したがって、集団検診で疑いのない人にまで一律に検査するよりは、結核感染が強く疑われる状況まで検査はとっておこうというわけです。

Q:生後3〜6ヶ月の乳児期にBCG定期接種をしませんでした。結核に対する免疫がないのではと心配です。BCGを接種しなくてもいいのでしょうか。

A:定期接種時期に何らかの事情でBCG定期接種を受けられなかった場合、成人でも必要が生じた場合(例えば、大学等の入学時や病院・施設等の採用時)には、初めにツベルクリン反応検査を行なって、結果が陰性ならばBCGを接種することがあります。

大西 洋一
   
 

バックナンバーはこちら

医療コラム(Dr 大西) 医療コラム(Dr 永山) 医療コラム(Dr 田島) 医療コラム(Dr 吉田)
歯科コラム(Dr 太田) こころコラム
(カウンセラー佐渡)
   
健康診断結果の見方 感染症 産婦人科疾患について 予防接種について
胃腸疾患 保健便り 事務からのお知らせ  

 


日本語専用ホットライン : (65) 6311-1190     Fax No: (65) 6311-2299
Copyright ©2003 Raffles Japanese Clinic Pte. Ltd. All Rights Reserved